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Tailor’s HOUSE縁側のある家

一般的に高断熱住宅では、室内に直射が入ると室温が上昇してしまうため、開口は小さく、内部は暗くなってしまう。しかし、今回は屋外可動式ルーバーを設けることによって、直射を抑制し、大きな開口を設けて、明るい空間を実現している。

部屋の南側には民家が面し、座ると民家の瓦屋根越しに空に視線が抜ける魅力的な場所だった。ご主人が植栽の好きな方だったため、南側の不整形に飛び出したニッチなスペースを活用し、ここに長いベンチを設えて、縁側のように、明るく内部と外部の中間的な領域にした。ベンチから続くバルコニーの床をベンチと同じ高さにし、中のベンチが外まで伸びていく感覚を与え、住まい手に内外横断した空間の広がりを与えている。

内部仕上げは、コンクリートに対して、棚やベンチ、建具枠は、コートブラシや木製ハンガーにも使われているマホガニーを組み合わせ、紳士服や洋裁道具にも馴染む素材にしている。

建物が外断熱式で計画されていたことから、内部をコンクリート打ち放し仕上げとすることで、コンクリートの蓄熱・輻射熱性能を効果的に利用でき、年間を通して気温を一定に保つ心地よい温熱環境になっている。また、最小限のエネルギーで全体を空調できるよう、居住スペースはひと続きの空間にし、店舗利用する際にも大規模な改修工事をせずに転用できるようにした。

奥行きが南北に長く、光が部屋の奥に届きにくいプランは日本の集合住宅では同様に抱える問題である。リビングを介した柔らかい光が寝室へ届くよう、寝室を部屋の中央に配置し、リビングと寝室の開口から、長い部屋形状の特徴である空間の奥行きを感じられるようにしている。部屋の長手方向に水回りの白い壁を設け、壁に沿って反射した光が部屋の奥へ導かれるようにしている。

場所:東京都目黒区
用途:集合住宅(コーポラティブハウス)
構造形式:6階 RC造り
建築面積:147.22㎡
延べ床面積:738.15㎡
住戸面積:59.24㎡

Location : Meguro, Tokyo, Japan
Program : Cooperative House
Structural Type : 6F RC Construction
Building Area : 147.22㎡
Floor Area : 738.15㎡
Living Floor Area : 59.24㎡

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